黄身の色はエサで変わる

ながみねファーム自然卵(有精卵)の黄身の色は、濃いオレンジ色ではなく、それよりも色味の薄いレモンイエローです。

実は、黄身の色は鶏が食べたものによって変化します。



卵はとても正直者で、鶏がお米ばかりを食べ続けると黄身の色は白くなり、黒めの色素のものばかりを食べ続けていると黒っぽくなります。

ながみねファームの鶏たちは、緑餌として緑草をたくさん食べています

緑餌には、キサントフィルという黄色い色素成分が含まれており、これが卵黄に移行していきます。



黄身の色がオレンジ色の強い卵は、一般的にパプリカの粉末やマリーゴールド系の着色添加物が使われています。

ながみねファームでは、黄身の色調整のためだけに不必要な添加物は使いません



個体によるちがいと殻の個性

ながみねファームでは、卵を生みはじめたばかりの若い鶏から少し歳をとった鶏まで、幅広い日齢の鶏が暮らしています。

ヒヨコ以外の鶏はみな同じエサを与えているので、日齢による卵の味の変化はありませんが、若い鶏は小さめできめの細かい殻の卵を生む傾向があります。

反対に、歳を重ねてくると卵が大きめになってきて、殻の色が薄めになってきます。

卵の殻に、時々そばかすの様な斑点っぽい模様が出ることがあります。

中身の白身や黄身には何も影響はないので、殻に模様があってもなくても同じ卵としています。

卵を生む様子を見ていると、傾向として同じ鶏が模様つきの卵を生んでいます。これも個性の一つだなと考えて取り扱っています。



🥚 卵にまつわるQ&Ą 🥚

下記に卵に関係する気になることや疑問点を、Q&Ąの形式でご紹介します。


Q:卵の賞味期限は、どのくらいでしょうか?
A:生食の場合は、3週間ほどです。

生卵として食べる場合の賞味期限は、約3週間とお伝えしています。

仮にこの期間を過ぎたとしても、加熱をすれば約1ヶ月間は問題なくおいしく食べられます。

夏の時期も冷蔵庫に入れている場合は、もっと長く生食でも食べられますが、近年の異常な気温の高さのことを考慮して、生食で3週間としています。



Q:卵の殻の色が白だったり茶色だったりするのは、どうしてですか?
A:殻の色は、環境に合わせて変化するものです。

鶏は産卵をする時に、その環境に合わせて卵の色を変えます。品質的には何の問題もありません。

ひなたぼっこが好きな子は明るいところによくいるの卵が白っぽくなり、暗いところが好きな子は暗いところによくいるので卵が茶色っぽくなります。

この理由は、周囲の環境に合わせて卵の色を変えることで、卵を外敵に発見されないようにするためと言われています。


Q:黄身の色が濃い卵は、栄養価も高いのでしょうか?
A:栄養価は変わりません。黄身の色は食べたもので変化します。

黄身の色の濃さ=味の濃さ・栄養価の高さというイメージをお持ちの方も多いと思います。

現に、そのような印象を消費者に与えている広告もあります。

黄身の色が濃い卵を「おいしくて栄養がありそう」と思う人が多いことから、養鶏業界でも黄身の色を濃くすることが日常化しています。

大半の配合飼料にも、黄身の色を濃くするためのもの(添加物)が配合されています。

ながみねファームでは、意図的に黄身の色を濃くするような着色料や専用飼料を与えていないので、黄身は本来あるべき色であるレモン色をしています。




Q:白身が水っぽいのですが食べて大丈夫でしょうか?
A:卵の水分量でそうなることがあります。問題なく食べられます。

卵の水分量によって、白身が水っぽくなることがあります。

夏場などの暑い時期は、鶏も喉が乾くので多くの水を飲みます。

その為、鶏が飲んだ分だけ水分が卵に行き渡り、白身が水っぽい卵になります。

ちなみに、通常の卵の水分量は以下の通りです。

【卵の食べられる部分100g当たりの水分量 → 全卵 76.1% 卵黄 48.2% 卵白 88.4%】 
※日本食品標準成分表より



Q:卵の大きさはどれくらいでしょうか?
A:56g以上となります。

基本的に、56g以上をフリーサイズとして販売しております。

サイズの指定等はできかねますので、ご了解いただけますと幸いです。




Q:黄身が二つ入っていたのですが、何かの異常でしょうか?
A:ご安心ください。問題なく食べられます。

排卵のリズムが安定しない若い時期によくみられる現象です。

殻を作っている最中に卵黄が二つできてしまった場合に発生するもので、味に変化はありません。

めずらしい卵に当たった!と、得した気分になって食べてもらえたらと思います。



Q:ゆで卵にしたら、殻がうまく剥けないのですが…
A:少し時間が経った卵だと剥けやすくなります。

新鮮な卵の中には、炭酸ガスの内圧が高めになっており、卵白のペーハーが低いため、殻と卵白がくっつきやすい状態になっています。

そのため、ゆで卵にすると殻が剥きにくいことが多々あります。

ゆで卵には、生まれてから少し時間が経った卵の方が剥きやすくなります。

もしくは、殻の突起が丸い方に小さい穴をあけてから茹でて、氷水で冷やしてから殻を剥くと、中の炭酸ガスが抜けやすくなってかなり剥けやすくなります。



Q:卵の保管はどこが最適でしょうか?
A:冷蔵庫内の棚での保管がベストです。

卵は室内の常温で保管しても問題ありませんが、冷蔵庫に入れた方が長く鮮度が保たれます。

ただし、卵の殻が汗をかいてしまうと鮮度が落ちてしまうので、冷蔵庫で冷やした卵を常温に放置しないように気を付けてください。

また、冷蔵庫ドアの卵ポケットは、冷蔵庫の開閉によって温度変化が激しいので、冷蔵庫内の棚での保管をお勧めします。


Q:卵の中に赤い血のようなものが付着しているのですが…
A:ブラッドスポットと呼ばれるものです。問題なく食べられます。

これはブラッドスポット(血斑)と呼ばれるもので、卵の形成時に卵管を通る際に、傷つきやすい毛細血管から出血して混ざってしまうものです。

食べてもらって問題ありませんが、気になる場合は取り除いてからお召し上がり下さい。




Q:卵の中に茶色いものが浮かんでいるのですが…
A:ミートスポットと呼ばれるものです。問題なく食べられます。

これはミートスポット(肉斑)と呼ばれるもので、卵の色にまつわる成分(プロトポルフィリン)が集まったものか、卵管内の組織片が混ざったものです。

食べてもらって問題ありませんが、気になる場合は取り除いてからお召し上がり下さい。